Nissan PAOは 第27回東京モーターショー(1987年)に日産自動車が参考出品し大変な反響を受けました。そして1989年1月13日に量産車として限定発表されました。これは1987年発売のBe-1〜1991年のFIGAROまで続く、日産のレトロモダン“パイクカー”という路線から来た流れで、87年の発売で一躍大人気になったBe1の第2段として登場しました。販売方式はBe-1の台数限定生産とは違い、PAOは3ヵ月の期間限定生産という形で行われました。PAOは新しいファッション感覚の車、ユーザーの多様化に応える少量生産車、タイムリーに市販する先導車、新技術を織り込んだ車という4つを開発コンセプトを持ち、特にそのデザインに重点が置かれていました。K10型マーチ(初代マーチ)をベースとし、この車体を元に「いつもと違う気分を演出するディ・リゾート・カー」をデザインコンセプトとしたボディを纏っていました。しかし、その力の入り具合は今日のクラシック風の車とは比べるべくもなく、少量生産にふさわしく1台1台手作りに近い形で、
相当に本格的なものでした。発売当初の性能はマーチと同じですが、完全にオリジナルなボディとインテリアを持っている、とても手の込んだ車です。
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